遺産整理
最近,銀行や信託銀行などが,遺産整理を商品化して売り出していますが,気になる報酬について,各行の状況をランダムにみていきたいと思います。
A行
1億円以下の部分 1.026% 1億円超3億円以下の部分 0.513%
3億円超5億円以下の部分 0.307% 5億円超10億円以下の部分 0.205%
10億円超の部分 0.102%
B行
1億円以下の部分 1.080% 1億円超3億円以下の部分 0.540%
3億円超5億円以下の部分 0.324% 5億円超10億円以下の部分 0.226%
10億円超の部分 0.108%
C行
1億円以下の部分 1.512% 1億円超3億円以下の部分 0.864%
3億円超5億円以下の部分 0.540% 5億円超10億円以下の部分 0.432%
10億円超の部分 0.324%
D行
1億円以下の部分 1.026% 1億円超3億円以下の部分 0.513%
3億円超5億円以下の部分 0.307% 5億円超10億円以下の部分 0.205%
10億円超の部分 0.102%
E行
5000万円以下の部分 2.0% 5000万円超1億円以下の部分 1.5%
1億円超2億円以下の部分 1.0% 2億円超3億円以下の部分 0.8%
3億円超5億円以下の部分 0.6% 5億円超10億円以下の部分 0.5%
10億円超の部分 0.3%
F行
5000万円以下の部分 2.160% 5000万円超1億円以下の部分 1.620%
1億円超2億円以下の部分 1.080% 2億円超3億円以下の部分 0.864%
3億円超5億円以下の部分 0.648% 5億円超10億円以下の部分 0.432%
10億円超の部分 0.324%
大体,どの金融機関も,このような範囲内で報酬を決めています。
ただし,戸籍収集,登記事項証明書等の各種証明書,専門家に係る費用は,別途となっており,また,上記パーセンテージにかかわらず,多くの金融機関では最低報酬額が108万円(低いところで最低報酬額51万3000円)となっています。
結構な金額になりますね!
司法書士でも,遺産管理・承継業務が明文で認められ(士業中,明文で認められているのは司法書士と弁護士のみ),相続に伴う不動産登記だけではなく,預貯金,有価証券,保険,物件売却など相続財産の全てについて手続きを行う事務所が増えてきています。
当事務所でも,結構,この業務を行っており,多くの方にご利用いただいております。
(もちろん,報酬は,上記のように高額ではありません)
財産が多く,相続人が多数の場合で難点が,印鑑証明書の期限が3か月としている手続き先が多く,早く処理をしないと期限を超えることもあり得ますし,金融機関によっては,預金口座のある支店でしか手続きを行えないところもあって,遠方の場合は,郵送などで時間がとられてしまいます。
段取りよく計画を立てて首尾よく行うことが肝要です。
大抵のところは,添付書類は全てコピーで構わないため,不動産登記で利用したものは,そのまま預貯金の解約手続きなどで利用できますのできますので,相続財産を一括で委任した方が,手続きも早いですし,相続人の皆様も忙しい平日の日中に駆けずり回らなくても済みます。
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