自殺者3万人を下回る
警察庁が17日に発表した統計で,年間の自殺者数が1997年以来15年ぶりに3万人を下回ったことが分かりました。
前年度より2885人(9.4%)減少し,昨年の自殺者は,2万7766人ということです。
男性が1万9216人(1739人減)で,女性が8550人(1146人減)ということで,男性の自殺者が2万人を下回ったのも15年ぶりという。
内閣府は,「経済状況の改善も一因」との見方を示したものの,現状をみると,そういいきれるかは微妙と考えられます。
自殺の動機についても,統計がありますが,このカウントは,警察が死因を調べて事件性がなく,かつ,事故でもなく自殺と判断した時点で,遺族に対し,原因や動機を聴取し,その聴き取りで,原因や動機をカウントするようです。
核家族化,独居者の増加,未婚など,親族との疎遠になり,身内がなくなった原因が借金であったのか,分からない遺族も多いと思います。
そうなると,単純に,経済・生活問題での自殺者が減ったと,統計上言えたとしても,実態は,異なる結果になるかもしれません。
まだまだ詳細な検討が必要でしょうが,一概にこの発表を鵜呑みにし,経済が上向きだとか,借金問題が終息に向っているなど,安易に考えてはならない。
まだまだ,声なき声を拾い上げ,自殺者の減少をさらに加速させなければならない。
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